業者向きに査定マニュアルという本が出版されており、私も入社したての頃などはそれを参考に査定していたものです。

しかしバブル以降、急激な価格の上昇と下降で査定マニュアルというものは意味をなさなくなりました。

それでは今はどうやって査定をしているのかといえば、相場で判断しているのです。

つまり近隣の取引事例をもとに査定額を決めているのです。ですから近隣の取引事例さえ知ることができれば素人でも簡単に判断することができます。

土地や中古住宅などは近隣に取引事例が少ないことがありプロの意見を聞くことが必要になってくることもありますが、マンションなどはたいてい取引事例がありますから実に簡単です。

大規模なマンションなど同じ棟のあの部屋が実際はいくらで売れたかもわかるようになっていますので、売り出し価格と実際の成約価格の違いや中にはどれくらいの期間がかかったのかもわかるケースもあります。ですからそれをもとにいくらで売り出したらいいのか判断するのです。

ここで大切なのはいかに自宅を冷静に判断できるかということです。

よく売主さんがいわれるのは、「うちの部屋はあの部屋より購入時○○万円高かったからそれ位高く売りたい」とか「うちの部屋の方が日当たりがいいからもっと高く売りたい」ということです。

正直なところそれらは査定額のアップにはほとんどなりまん。
それらは「売りやすくなる」というプラス材料になるだけなのです。

本来はそれらのプラス材料が正当に評価され、価格のアップにつながることが大切なのですが、現在の不動産業界の体質、購入する消費者の意識が低いため実際には評価されていません。

中古市場というのはどの業界も似たところがあります。

新車でグレードの高い車を買っても、サンルーフやカーナビ、カーステレオ、アルミホイールなどオプションをたくさん付けていても査定額はついていない場合と大して変わりません。「ご不満でしたら取り外してもらってもいいですよ」などといわれる始末。取り外し代の方が高くつくため泣く泣く査定額で売却というのは誰もが経験することではないでしょうか。

もうすぐ売却をお考えの方には厳しい時代が間違いなく来ます。
タイムイズマネー。少しでも早く売却したほうがいいですよ。